2013-05-23 読書録 レモンハートでお馴染みの古谷三敏先生の「寄席芸人伝」、最近読んだけど最高。戦前戦後の江戸落語の、珍人物から後に語り継がれる大御所まで、様々な噺家の若手時代を描いた名作。芸だけが取り柄のヤクザ者、桂橘丸が真打ちまで出世する話や、戦中の軍政ムードに負けずスケベ落語を突き通す春風亭花蝶の話なんか泣けましたな。ガキの頃からイロハを習い、ハの字忘れてイロばかり。男と生まれてご婦人嫌いな方はない!とくらあ。ぜひ。