ずっと同じ
ふいに思い出したように、gas van santのparanoid parkを、観た。家で。
氏の映画の、学生が好きだ。生まれた時から学生で、ずっと卒業していかないような。世界と、本当に薄いうすい透明な膜で隔てられたような子供でも大人でもない人間たち。僕も、かつてそうだった。うすい膜に包まれて、まさしく。そうして過去を投影できるものがあると、少し安心する。この映画のように。
脆弱で、なま卵のようなこころと、強さ。内弁慶な、愛や恋や母性や父性。その時々の、若さと老いのシーソーに戸惑うような暮らし。
その頃のこと、忘れていってるから、忘れてはいかんなあと、思うのだろう。ずっと同じものには、憧れてしまう。