盆
お盆です。休暇があるわけではないのですが、時節柄あちらへ旅立った人たちのことを考える。
毎年、照り返す暑さの中でぼんやりとしながら、わずかに影になったどこかから、よう、と声を掛けられそうな気持ちになる。
踊る人たちのフロアの隅の方から、いろいろな記憶が蘇っては、散り散りになっていく。霧中のほうへと消えて。
毎日、本を読んで、本を売って、思うのは、細々とでも恥ずかしくない程度に稼いで、平々凡々生きていけたら。
最近、ちょっと湿っぽい心中です。