地霊
ゲニウスロキ、みたいなことについて最近よく考える。街の再開発や、目の前の人の入れ替わりの中で。
F.A.Zはこれからも続くし、もっと良くしていけたらいい。変わらないという意味が、大袈裟だけれども地霊のようなものが、そこに、宿れば良いと思う。
ずっと同じ場所にいて、ずっと同じことをしていたい。先に行く人の見る情景に共感出来ないなら、その道程の先が見えないなら、そんな得体の知れんものについて行かなくても良いんじゃなかろうか。
取り残される人の優しさが、堆く積み上げられる本のように、連なって。何かを残すために変えるというのは、性に合わない。
読む本に落ちる陽が、翳っては照るようなゆるやかな変化が、訪れ続けるような場所がF.A.Zなら良いと思う。