帰省
2日ほど、帰省。
朝帰りでそのまま。不思議と眠さはなく、勢いで親友とその彼女とビアガーデンへ。
気候のせいか、心地良く、話そうと思っていたそれぞれの愚痴も語られず、何だか平和だった。
言霊、というか、悪いことは口に出していい時とそうでない時がある。と思う。
開け広げな下世話で笑えて良かった。
2日目は、祖母の家で、祖父の遺影に手を合わせて。
亡くなった近しい人には、死して尚、話し掛ける。まるでそこにいるように、一言ひとこと、耳の遠い人に伝えるように。
祖母が、持って行った桃の匂いを遺影に嗅がせていた。それを見て、すこし、泣いた。最近涙もろい。
そんなふうに人といたいと思う。限られた理解の中で、深く深く丁寧にくりかえす交換のような会話を。
母が昔祖母にあげたマトリョーシカは、昔赤ん坊だった僕が舐めた跡が残っていて。
続く、ということ。
暮らし。